館長からのごあいさつ

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ごあいさつ

長谷川館長写真

― 博多の水先案内処として ―

「博多町家ふるさと館」は、博多のことなら何でもわかる観光施設です。

たとえば、「博多」っていつからあるの?
と、いう疑問をもたれたなら、展示棟の博多年表をご覧になれば、天平宝字3年、「博多大津」ということばでに登場するのが一番古い記録であることがわかります。西暦759年、ナコクとおぼえてくださいね。

また、なにを保存しているの?
と、思われたかたは、町家棟をのぞいてみてください。福岡市の指定文化財であるこの町家が、博多の代表的建築であることがわかるでしょう。かつて博多という地域は、武士のいない商人と工人だけの町でしたので、店舗と住宅が一緒になった町家しか存在していませんでした。ふるさと館の町家は明治中期に博多織元が建てたもので、”折角なら当時の風景として博多織の手織り実演を無料で間近にご覧いただこう”というのがふるさと館のおもてなしです。

博多織だけでなく、展示棟では、伝統工芸の博多人形・博多張子・博多独楽・博多曲物の制作実演を日替わりで見学できますし、体験も楽しめます。
展示棟といえば、映像ルームとゴーグル型VRで、博多の代表的な祭り「博多祇園山笠」をご堪能いただけます。それから、数々のアニメでご活躍中の博多出身の声優 山口勝平さんが話される博多方言を聞ける昔の電話機や、縁日ののぞきからくりなど博多三昧の時間をお過ごしください。

最後にご紹介するのは、おみやげ処です。博多の伝統工芸品をはじめ、たのしいお土産品を取り揃えています。また、2024年の秋にはカフェを併設した物産棟としてリニューアルオープンの予定です。

2025年には開設30周年を控え、より一層新鮮なふるさと館をめざします。
博多の水先案内処として、皆さまのお越しをスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。

長谷川 法世

-Profile-

長谷川 法世(はせがわ ほうせい)

「博多町家ふるさと館」館長 / 漫画家
昭和20年9月6日福岡市博多区生まれ
福岡高等学校卒業後上京。

1968年 『正午に教会へ』で漫画家デビュー。
1978年 博多を舞台に描いた代表作『博多っ子純情』が映画化
1995年 NHKの連続テレビ小説「走らんか!」の原案小説を書く
など、福岡の風土・文化が広く認知されるきっかけをつくる。
漫画家としての活動のほか、TV番組キャスター、九州造形短期大学の客員教授、福岡市文化芸術振興財団理事、博多町人文化連盟理事長、博多仁和加振興会会長などを歴任。

2003年 『博多町家ふるさと館』2代目館長 就任
2006年 福岡市文化賞 受賞
2007年 福岡県文化賞 受賞

長谷川 法世代表作(漫画):博多っ子純情、源氏物語、がんがらがん

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