館内施設
施設のご紹介
「大きく変貌した町、博多。 しかしその真髄は少しも変わりません。
開放的で型にはまらない博多人気質は多くの祭りや伝統とともに受け継がれ、博多は福岡市民の心のふるさととして愛されてきました。
当館では、なつかしい明治・大正の時代を中心に博多の暮らしと文化を広くご紹介します。
この町の心をぜひ体験してください。
3つの棟の施設案内
明治・大正期を中心とした古き良き博多の暮らしを3つの棟でご紹介しています。
古い建物を大切に移築しているので町家として住まれていた頃の趣きをじっくり感じられる空間となっています。間口の狭さに比べ印象的な「高い吹き抜け」や庭まで突き抜ける「通り庭」など町家ならではの創りを隅々までお楽しみください。
町家棟
明治中期に博多織織元の住居兼工場として建てられた町家を移築復元したもので、福岡市の指定文化財になっています。
展示棟
1階は、博多の歴史や文化に関する展示。2階は、商家に伝わる民具の展示や博多の伝統工芸品の実演を見ることができます。
展示棟(1階)のご紹介
ここがポイント!
古くから大陸との交流を育んできた博多。奈良時代からこの地は博多と呼ばれていました。
福岡市の観光ポイントのボタンを押すと地図のランプが灯り場所をお知らせします。レトロなタッチの絵にほっこりします!
1. 情報コーナー
福岡市を一望する地図で観光ポイントを紹介します。
博多の歴史・町割りと流れ
2. 博多の歴史年表
博多の古い歴史は市内の各所に史跡・文化財として多くの姿をとどめています。古代から現代まで、約2000年の歴史を年表でご紹介しています。
3. 流れの成り立ち
「流」は、博多独自の町の形態です。 十数カ町が一つの「流」を形成、町人自治のシステムとして、また、山笠や松囃子(どんたく)などの祭礼行事を協力して行う共同体です。
博多の祭り
4. 博多の祭り・模型
陽気で明るい博多っ子は祭りが大好き。 盛大に行われるお祭りだけでなく、四季折々、博多の町のどこかで地域の小さなお祭りも行われています。
5. 博多松囃子
福を願って古くから続く行事です。馬に乗った三福神が稚児行列とともに練り歩く姿は、素朴な時代に富んでいます。5月3日、4日の「博多どんたく」として行われます。
6. 博多祇園山笠映像シアター
博多祇園山笠は、博多のシンボルともいえる祭です。日本有数の勇壮な祭りで、その歴史と山笠を動かす男たちの活躍をご紹介します。
当時の景色
7. 福博の町 “今・昔”
明治~大正期の街並の写真と、現在の写真(同じ位置)を並べて比較展示しています。失われた記憶がよみがえります。
8. 博多弁講座
電話機の受話器を耳に当てると、ユーモアと人情味あふれる博多弁が聞こえてきます。初級編、対談編、博多にわか編のそれぞれ異なる3種類の博多弁講座をお楽しみください。
9. のぞきからくり
のぞきからくりはお祭りの余興として人気がありました。音声解説とともに、レンズを通して仕掛けで変化する絵を見て楽しみましょう。レンズの奥を覗くと当時の風俗が生き生きとよみがえります。
ここがポイント!
2024年4月博多弁講座の声がリニューアル!
数々のヒットアニメのキャラクターを演じる博多出身の声優「山口勝平」さんの声で、博多弁が聞けちゃいます。どこかで聞いたことがある…その声かもしれません。
じっくりポイント!
展示棟にはボランティアガイドさんがいらっしゃるので、時間がある方はぜひガイドさんのお話を聴きながら館内を回ってみてください。素敵な発見があるかもしれません。
展示棟1階にある「博多の祭り歴・模型」は、じつは福岡出身のカメラマンさんのご家族で1体1体ていねいにつくられたもの。小指の先程の小さな人形たちですが、近づいてよ~く見てみると、個性豊かな表情からそれぞれの物語が見えてくるようできっと夢中になります。
制作者であるカメラマンさんご自身も、この模型のどこかにいます。じっくり探してみてください。
展示棟(2階)のご紹介
1. 博多の伝統工芸 実演・体験
博多を代表する伝統工芸「博多張子、博多独楽、博多曲物、博多人形」の実演を日替わりで実施しています。工芸士に教わりながら気軽に絵付け体験(有料)もできます。
2. 博多の伝統工芸 作品展示
博多の伝統工芸品を展示しています。うっとり美しい作品や思わず笑みがこぼれるユーモアあふれる作品などお楽しみください。
3.ミニチュア展示
日本各地の旅先をミニチュアで展示しています。昔懐かしい旅の様子が伝わってきます。
4. 企画展スペース
季節、歳時にあわせ、博多ならではの様々な企画展を開催しています。暮らしや文化の奥深さを感じられます。
ここがポイント!
展示棟2階のこんな素敵なスペースで工芸の体験ができます
各日午前・午後の2部制で少人数から申し込めるので、ぜひ、風情ある町家の中で博多の工芸品を作ってみませんか。
体験について詳しくはこちら>
町家棟のご紹介
1. 明治中期の建築物
間口の狭さに比べ、中の間の大きく高い吹き抜けは印象的です。 太い大黒柱や彫りもので飾られた渡り廊下が生む空間は豪壮です。
2. 持ち送り(もちおくり)
水平に突き出した2階の廊下部分を支える部材で、つくり手のこだわりが感じられる部分です。手すりや箱階段と同様、美しいうるし塗りで仕上げられています。
3. 坪庭
入口から一直線に渡る土間を抜けると「坪庭」が出てきます。
この「坪庭」は採光や通風を考えられて作られていて、そこにはお稲荷さんが祀ってある事が多かったようです。
4. 博多べい
豊臣秀吉が戦災で荒廃した博多を復興するため「博多町割り」を行った際、戦乱で出た瓦礫の処分方法として瓦礫を新しく建てる塀に埋め込んだものが、現在「博多べい」と呼ばれ博多の各所に残されています。
5. 格子
通りの窓に設置された格子は、採光・通風を取り、プライベート空間を保つため使われていました。また、おしゃれのためさまざま工夫された形で博多の町家の外観を彩りました。
6. 博多織の実演・体験
機械織の導入以後、博多織の手織り職人はごくわずかです。 リズミカルで正確無比、貴重な手織りの実演をご覧ください。また、職人さんの指導のもと、手織りの体験をすることもできます。
ここがポイント!
博多織の実演を行っております。また、タイミングが合えば、機織り体験(無料)もできるかもしれません!
※実演・体験の最新スケジュールは こちら をご確認ください。